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 廃棄寸前の雑倉庫

 弥優(やゆ)が過去に描いたり書いたりしたものをしまっておくところです。




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Juliet(葉蓮) :: 2011/03/22(Tue)

マンキンにダダハマり
ついでに葉蓮にもダダハマってた頃に生まれた、
今となってはゲテモノです・・・。

間隔あけまくりだし無駄に長いし
無駄にシリアスかと思えば最後ベッタベタァ。
読み返す気にもならない。
まあ当時の私はこれでよかったんでしょう。情けない←


確か麻倉双子生誕記念に、双子のイラストとこの小説を
アップしました。
なぜハオ蓮はないのか。好きではなかったからです←
あと書けなかったし←←

ちなみに倉木さんの曲「Juliet」をもとにした・・・というか、
文中にちょいちょい出没します。


ハグとかキスとかあります注意。
もういいよ暇だしって方はどうぞ追記からお読みください。




※管理人があまりにも嫌になった場合
削除される可能性大











 『こんな風に朝を
 一人で迎えるのは辛い』





 重苦しい気分の中、激しい雨の音で蓮は目を覚ました。
 いつも横にいた人がいない分広いベッドに淋しさを感じる。

 いつまでも根に持ってても、どうしようもない事なのに。





 『夢の中の僕達は
 ちゃんと歩き始めてるのに』





 「・・・うるさいな」
 何処かで聴いた歌とそっくりそのまま。
 あれから、何回、あいつの夢を見た?
 夢の中では上手くいってたって、現実はどうだ。

 現実はー・・・もう会話すらままならない。
 分かって、いるのに。 


 「・・・・・・葉っ・・・・・・っ」
 頭をよぎるのは、あれからずっと、その名前。
 部屋に下がっているのは、今月・・・5月のカレンダー。
 そこの「12日」に書かれた予定。
 「5月12日、土曜日。 葉誕生日、 中国に帰る」





 『あぁ だけど 君がふれた心
 求め続けている』




 「葉、本当に、良かったのか?」
 ホロホロからの言葉に、葉が答える。
 「・・・いいんだよ。・・・これで」

 5月12日。土曜日。今日は葉の誕生日。
 なのでみんな、「炎」に集まった。が、


 そこに蓮の姿は無い。


 「・・・せめて、来てほしかったけどな・・・」
 オイラも、バカだ。
 あんな事、言うもんじゃないよな。

 あれからずっとまともに話してないし、もう戻れない。
 でも、だけど、オイラの中には、まだ。
 あの頃の、蓮がいて。

 ちっとも・・・ふっきれてない。
 「でも葉、知ってんのか?」
 「・・・・・・何が?」


 「蓮、今日中国に帰るんだぞ」




 『今すぐ 時計ゼロに 戻し
 もう一度 会いたいから
 Can't you see, I am』




 激しい雨も引いてきて、差していた傘を閉じた。
 向かう先は、成田空港行き近く行きの電車が通る駅。


 願わくば、1日送れが良かった。
 どちらにしろ、こんな日が来る事は決まっていたが・・・。
せめて、おめでとう、と一言、言いたかった。
せめて、じゃあな、とでも、言いたかった。
泣きそうになるのが分かった。
 会いたくなる気持ちを押し殺して、ゆっくりと駅を目指した。




 じゃあな・・・・・・葉。










 家を飛び出し、がむしゃらに走った。
 「早く」という事以外、脳内には無かった。
 向かう先は・・・数分遅いものの、蓮と同じだった。

 バカだ、オイラ。
 ここまで追い討ちかけられないと、自分に正直になれないなんて。
 もう・・・とっくにオイラの事嫌いになってるだろうな・・・。
 それでも、会いたい。でないと、でないと、取り返しが本当につかなくなる。

 それは絶対にダメだ。どうせもう嫌われてんなら、
 せめて言いたい。会って、本当はまだ好きなんよ、って。





 『ベルが鳴る 駅急ぐ
 君を引き止めて抱きしめて言うよ
 そばにいて 愛を連れた
 君がいるから 何も恐れずに Juliet』




 午前10時のベルが鳴った。

 そうだ、「Juliet」だ。
 さっきから、頭の中をよぎっている歌のタイトル。
 詞と、今の状態がほとんど一緒だ。


 ・・・でも、奴が来るなんて、そんな事ありえない。
 だって、中国に帰るなんて、奴に言ってないし、約束だってしてない。
 それに、今日はあいつの誕生日だ。そんな事どうだって・・・。

 考えてしまうと、自然と足が止まってしまった。


 ・・・このまま当分会わないでいいのか?





 ーソンナノ嫌ダ。




 葉は駅の周辺で蓮を必死に探した。
 ー・・・どうか、まだ行ってませんように!
 心の中で、そう願いながら。

 そして、絶えない人ごみの中から、見覚えのある後ろ姿。
 「・・・・・・れ・・・ん・・・・・・」
 そして、はっきりとした言葉として口に出した。




 「っ・・・・・・蓮!!」




 その言葉は、確かに蓮にはっきりと届いた。


 「・・・・・・・・・葉・・・・・・?」
 蓮には、夢かのようにも思えた。
 どっちかの区別もつかぬまま、声のした方を、葉のいる方を
 見たまま、ただ立ちつくしている。

 名前を呼んだ瞬間、葉は一目散に走り出した。蓮のもとへ。
 「まだここにいた」という安心感と、「やっと会えた」という喜びと、
 「なんでもっと早くこうしなかったんだ」という後悔を連れて。

 腕を引かれ、ただ呆然としたまま、蓮は葉の胸の中に
 引き込まれた。後頭部には葉の手、背中には葉の腕があるのが
 確かに分かった。

 ・・・夢じゃない。と分かったと同時に、
 ・・・何故ここにいる?という疑問が浮かぶ。


 「ったく、なんで中国帰るなんて大事な事黙ってんだよ。
 オイラホロホロから聞いて飛んで来たんだぞ」
 「・・・すまない」
 いつもと、・・・前と同じような会話。
 今にも涙をこぼしてしまいそうになる。
 それを気づかれないように、蓮はなるべく顔を伏せる。
 「・・・誕生日だったんだろ、いいのか?」
 「あぁ」
 背中に回した腕の力を強めながら、葉は答えた。





 「ごめんな、急にこんな風に引き止めるなんて。迷惑だろ?」
 「え・・・」
 「一緒になるのやめよう、なんて言い出したの、オイラなのに、
 実際はここまで未練タラタラなんよ。最低だよな」
 「っ・・・・・・!」

 気持ちが、溢れ出す。
 ずっと我慢していた涙が、今ここで蓮の頬をつたっていく。

 「勝手すぎにも、ほどがあるよな・・・。全部オイラが悪かったな」
 泣き顔を隠すように、顔をうずめようとする蓮を、
 自分の胸の中に押し付けて受け止める。
 「・・・・・・言うのが遅いわっ・・・っ、馬鹿野郎っ・・・・・・っ」
 「ごめん」
 蓮はそのまま、しばらく泣き崩れていた。
 葉は黙って、ただ蓮が泣き止むのを待った。




 『孤独だった日々も
 君と出逢え嘘の様に
 明るく変われたのは
 愛教えてくれたからで

 あぁ だけど いつも君を失くす
 不安に包まれてた
 それは 自分自身信じられなくて
 強がってた
 Can't you see, I am』





 「・・・本当に、帰らなくてもよかったのか?」
 今現在、二人は「炎」に戻り、葉の部屋にいる。
 1階では葉のために集まった人達を待たせたままだが、
 今はそんな事まで考えてる暇は無い。
 「あぁ。別に帰る必要も無かったしな」
 「じゃあなんで帰るなんて・・・」
 「・・・単なる気まぐれだ」

 そう本人には言ったが、本当は「気まぐれ」じゃなくて、
 「気晴らし」だった。
 嫌な思い出なんて忘れたかった。
 あいつがいない生活が淋しいなんて思いを打ち消したかった。
 でももういいんだ。
 その必要はきっと無い。





 『これ以上 君のいない
 毎日は何も意味を持たない
 新しい 時を重ね
 君と二人で 築いていけるよ Juliet』





 そうだ。これは、葉から聞いた曲だった。
 「いい曲だから」と、無理矢理聴かされたから、
 嫌でも歌詞を思い出す。




 「葉。あの歌、覚えてるか?」





 言ってみたはいいけれど、「あの歌」だけで分かるものなのか・・・。




 「あの歌?あー、『Juliet』か?」
 これがどんぴしゃ当たった。
 どれだけ勘がいいんだ、と、いろんな意味で関心する。
 「さっきからずーっとその曲が頭の中よぎってるんよー」


 「え?」
 「あ・・・蓮もか?」
 だって・・・あの歌は・・・ずいぶん前に聴いてて・・・
 それっきり聴いた事も歌った事も無かったのに・・・?
 俺だって、さっき思い出したばかりなのに?





 「・・・二人とも、未練タラタラだったんだな」
 バカみたいだな、と、葉が笑う。
 「そうだな・・・」
 つられるかのように、蓮も小さく笑った。




 『初めて出会った
 あの頃の様に 戻れるのかな
 今 君の手をつかむ
 振り向きざま
 二人 口づけ かわした』





 「・・・まぁ、歌と違う部分もあるけどな」
 そうつぶやいた途端、葉は蓮の手を握った。
 「え?」
 ・・・何の事だ?と、蓮は葉の方を向く。
 その瞬間、ほぼ同等のタイミングで、葉は自分の唇を、
 蓮の唇に重ねた。




 「っ・・・・・・!?」





 「・・・なんか、こうするのも久しぶりだな」
 「っ・・・馬鹿が・・・っ」
 強がってはいるけれど、顔はこれでもかという位真っ赤だった。
 それを見て、葉はまた蓮を抱きしめる。




 『これ以上 君のいない
 毎日は何も意味を持たない
 新しい時を重ね
 君と二人で 築いていけるよ Juliet』





 「・・・おめでとう」
 「ぅえっ!?」
 「・・・何だ」
 「いや・・・まさか言ってくれるとは思ってなかったから・・・」
 「・・・何も無いのは申し訳ないからな」
 もはや嬉しい以外に言葉が見つからない。
 嬉しくなって、まだ少し赤い蓮の頬にキスをする。
 「・・・ありがとな」
 「そう言う位なら、もう突き放すとかやめるんだな・・・」
 そう言うと、恥ずかしそうに抱きしめ返す。離されたって、離れるものか。
 「あぁ。もう絶対離さないからな」





 『二度と君を 離さずにいる事を誓う』








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